冬になると日本海側の豪雪のニュースがあり、その地方の方々の大変さが分かります。私は岡山市で生まれ育ったので、子どもの頃の雪は憧れでした。一冬に二三度は5㎝ほどの積雪があり雪つりなどで遊びましたが、雪だるまができるほどではなく、残念だった記憶があります。

中学生の時、同級生のお母さんが私を含めて三人を、始めてスキーに連れて行ってくれました。もちろん滑ることはできませんでしたが、初めての雪経験でした。

その後は弘前大学へ進学し、本格的な雪との触れ合いとなりました。弘前での雪の量は秋田や山形、新潟ほどはなかったと思いますが、毎日の生活には慣れぬ者には大変なことが多かったように思います。山岳部に所属しましたが雪山ではスキーが歩く手段として重要になります。雪の中を歩くときにそのままであれば胸まで雪に埋まる状況が、靴の下にかんじきをつけると腰までとなり、スキーでは膝までで済むことになります。

卒業後は岡山に帰りましたが、雪と言えば鳥取県の大山などへのスキーへ車で行くことくらいでした。その数年後、札幌でも雪国の生活を一冬経験しましたが、その頃は雪道を運転することが楽しく思われました。

今は高松での生活が長くなりました。当初は冬の間に一二度は積雪があったものの、このところ雪が舞っても、積もることは少なくなっています。数年前の冬、所用があり香川県の西部へ車で行った時のこと。夕方、行く時には雪がチラチラしていましたが、帰る時には高松へ向かうほどに高速道路上にうっすらと雪が積もってきていました。ところが私のすぐ後ろをピッタリと追走する車がありました。こんなところでブレーキを踏むと追突されそうで怖く感じ、試しに軽くブレーキを踏むと、その時だけは離れる、でもすぐにピッタリ、です。ちょっと怖い経験でしたが、雪道を運転したことがない人なのでしょう。

雪と言えば各地の積雪の状況がニュースで報道されます。しばしば取り上げられる地域の一つに青森県の酸ヶ湯(すかゆ)があります。ここで積雪が〇メートル、と報道され、いかに青森が豪雪地域かとお思いの方もあるかもしれません。ところが酸ヶ湯は雪中行軍でも有名な八甲田山群の中にあり、雪が多くて当たり前。酸ヶ湯を青森市の代表にするのは場違いのように感じます。

豪雪地域の方々の事故のない生活をお祈りいたします。

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首都タリンの旧市街地への入り口

バルト三国の北の国、エストニア

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