本院は、リウマチ膠原病疾患、腎疾患を中心に治療を行う専門医療機関です。
リウマチ・膠原病への取り組み
リウマチ膠原病疾患は発熱、関節痛、皮疹、多臓器(肺、心臓、肝臓、消化管)障害と症状が多彩で、診断、治療には他の疾患との鑑別が非常に重要です。
そのために、血液検査、画像検査(CT、超音波、MRI、内視鏡など)を利用しながら診断を行います。
治療について
治療薬は、副腎皮質ステロイドホルモン、免疫抑制剤を組み合わせた治療が中心となり、永続的な治療となります。病気自体様々の合併症を併発することがあり、特に間質性肺炎、心不全などで、合併症に応じた専門的加療が必要となります。
糖尿病(特に腎疾患)含めた生活習慣病も多く、そのため、本院には、呼吸器専門医、循環器専門医、糖尿病専門医、肝臓病、心療内科の専門外来を行っています。
しかしながら、我々の施設だけで総ての治療を完結できるわけではありません。周囲の施設(香川大学医学部附属病院、香川労災病院、坂出市立病院、坂出回生病院など)と連携を行い最善の治療を行っていきます。
生物学的製剤の登場に始まり、関節リウマチの治療成績の画期的な進歩を認めています。それに始まり新しい免疫抑制剤が登場しています。我々の施設は、日本リウマチ学会を先頭に、専門医指導型の臨床研究に参加し、新しい治療戦略の作成に参加しています。香川大学医学部との医療連携もその一環にあたります。
チームでの医療体制
このような医療を医師だけでは困難です。そこでチーム医療を行っているのも本院の特徴です。薬剤師、看護師、栄養士、理学療法士、作業療法士、事務職員連携して医療にあたります。
専門疾患だけの施設ではありません。病院施設周囲で生活されている方々の『かかりつけ医』の役割を担います。各種検診、人間ドックを行い健康管理の一翼を担っています。
リウマチ委員会について

セミナーの様子
関節リウマチの患者さんは、全国に約60万人で年々増加する傾向にあるといわれています。
関節リウマチの原因は解明されておらず、病気が進行すると日常生活に支障をきたします。
しかし、早期に治療を始めると進行を抑える確率が高くなることがわかってきました。
リウマチ委員会では、患者様に関節リウマチを正しく理解して、上手にリウマチと付き合っていけるよう勉強会を開いています。その一つが、リウマチ教室で年に4回行っており、リウマチがどんな病気なのか、日常生活の注意事項や薬・栄養について話をしています。
もう一つは生物学的製剤特別講演会です。この講演会は、年に1回で当院でのリウマチ治療の現状や新しい治療の情報などの内容になっています。
その他の活動としては、スタッフ教育の一貫として月に1回カンファレンスを行い知識の向上に努めています。
主な活動
- リウマチ教室年4回
- 生物学的製剤特別講演年1回
- スタッフ教育毎月1回
- 謬原病新聞発行
膠原病教室便り
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