秋になると日の入り時間が早くなる、すなわち日が暮れるのが早いことを実感します。涼しくなり、そして寒くなり、私はなんとなく寂しくなる季節を感じます。春先の、寒さが緩み日が長くなる頃とは対照的です。

さらに日本を東西方向に見た観点からは、東の方が西の方に比べて早く日が沈みます。私の生活圏である香川県からすれば、東の方向である東京や、さらに東の札幌ではずっと早く日が沈む、日が暮れるのを実感します。特に夏を過ぎて秋になり、そろそろ寒くなるこの季節では、特にこの時間でもうこのくらいの暗さか、というものを感じます。香川と東京でも30分くらいの差ではないでしょうか。さらに札幌ではもっと時間差を感じることになります。

さてこの日の入り時間ですが冬至ではどうでしょう。昼と夜の長さからすると、この冬至は昼間の時間が一番短くなることは周知のことです。テレビのニュースでも昼の時間が一番短い日であることが紹介されます。

しかしある時、何かのことで日の入り時間と日の出時間のことについて調べてみようと思う時がありました。ネットでチェックしてみたところ、なんと思っていたことと違うことが分かりました。

それは冬至とは一年のうち昼間の時間が一番短い、したがって日の入り時間が最も早い、ということではなかったのです。今年、2022年の冬至は12月22日です。香川県では最も早い日の入り時間は12月3日から5日間ほどで、それから日の入りは次第に遅くなり、冬至には5分程度遅くなっています。つまり冬至には太陽が沈むのが、最も早い12月初めの頃よりも遅くなっている、すなわち冬至が昼間の時間が一番短いと言うのは日の出の時間との関係で決まる、ということです。

要するに冬至は昼間の時間が一番短いのは間違いがありませんが、日の入りが最も早いのではないということになります。みなさんはいかがお思いでしょうか。なんとなく冬至は昼間の時間だけでなく日の入り時間も早いとお思いではありませんか。

このことは夏至でも同じで、夏至は一日の昼の長さが最も長くなりますが、日の入り時間が遅いのは夏至ではなく、7月になってからとなります。

さて、冬至ですが、かぼちゃや小豆粥を食べたり、ゆず湯など、どのようにお過ごしになられますか。e7c0df22a8c633f743dbca24724581e9

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