ふと自分の趣味とは、と思い出しました。何かの時に趣味は何かと聞かれたことがありました。具体的には履歴書やアンケートで趣味は何かと尋ねられたことでしょうか。そんな時に何と答えたか。はっきりとは憶えていませんが、写真や山登り、山歩き、楽器演奏などと答えたように思います。絵を描く、と答えたことはありません。この欄に過去の絵をアップしていますが、絵が趣味と思ったことはないように思います。

子どもの頃、確かに絵を描くことは好きでした。祖父が地元の新聞社を退職した後新聞販売店を開き、物心が着いた頃には毎朝、近所に配達する新聞が車で配送されていました。その新聞を包む紙が印刷前の白い新聞紙で、その紙が子供には絵を描く格好の材料で、チャンバラの侍や車や飛行機などを描いていました。

小学校では低学年の頃、休み時間には絵を描いていました。しかし中学生になるとクラブ活動はブラスバンドでしたが、名物美術教師の指導の元、同級生には多くのコンクールで受賞をした者もいました。高校一年生の授業の芸術では音楽を選択し、絵とは全く無縁の状況でした。

大学入学後の山岳部の夏山合宿では絵が好きだったのか、スケッチブックと絵具を持っていきました。合宿では40kgの荷物を背負って入山するため、普通では少しでも軽くする中で、絵具やスケッチブック持参を皆からあきれられたものでした。その後、絵は続きませんでした。

透明水彩画を知り、絵を描こうと思ったのは子供も小学生の後半になった頃だったでしょうか。時に描いてはいたものの、続けて描こうと思ったのは初めての孫が保育園の頃、描いた絵をハガキに印刷して送ろうと思ったからでした。毎月一回の試みでした。その孫も現在中学2年生です。続く孫が小学校5年生で、一人ずつに送っています。去年だったか、さらに4歳の孫にも送り始めようとしたときに、その下の孫も欲しがるだろうからとのことで同時に送り始めました。今月末に2歳になる孫も、私にはないの?というようになれば追加です。他に母や伯母などへも広がってきました。

孫たちには毎月届くハガキを見て、今月もじいじは元気で描いてくれたと感じてもらえれば幸いです。母や伯母は一時の気分転換になってもらいたいと思っています。

絵は趣味というよりコミュニケーションの手段と感じています。

49ed341aec7a8fa89d51655f18facb78

橋の両側に貴金属店が並ぶ、ベッキオ橋

フィレンツェ、イタリア

過去の記事一覧