美術館や展示場での絵画や写真を見る時に、やはり実物は違うなあ、といつも感じます。本やテレビで見るのではなく実際に目の前にすると、画面表面の質感の違いを感じます。

また作品の大きさも目に訴える力が違うように思います。中学校の美術の教科書にあった絵画を美術館で見た時に驚きました。その美術の教科書の2点とは、一つが点描画のスーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」で、もう一つが写実派のクールベの「波」です。中学生時代のぼんやりした記憶では、この2点が同じページに同じような大きさで並んで印刷されていたように思います。

画家は同じテーマで何枚も描くことがあるのかもしれません。点描画のスーラの絵はアメリカのシカゴの美術館で見ましたが、展示室の天井まである絵なので、高さが3m近くもあったでしょうか、大きさに驚きました。一方、写実派のクールベはドイツのフランクフルトの美術館で見ました。それはコピー用紙のA3くらいだったでしょうか、その小ささに驚きました。このような二つの作品が教科書上では同じような大きさとは!

ミュシャ。ミュシャと言えばイラストしか知りませんでしたが、絵画展とのことで東京の美術館で見ました。広い大きい会場の天井まで届くような大きさで描く、「スラブ叙事詩」です。高さが6m、横が8mほどだったでしょうか、ちょっと薄暗いような証明の中、圧倒的な大きさです。それと私が不思議に思ったのはこの大きさの絵をどうやって日本にまで持ってきたか、でした。会場の係の方にお伺いすると、キャンバスに描いてあるので、細かいことは別として、クルクルと巻いて運搬したそうです。なるほど!と合点しました。

写真では「アレ・ボケ・ブレ」でも有名な森山大道もよく見ました。その中でインクジェットプリンターを作るメーカーの展示場で、畳一畳以上の大きさのプリントを展示したのを見た時もその大きさと迫力に、写真雑誌で見る大きさの違いを実感しました。

美術館と言えばヨーロッパやアメリカでは写真を撮ることも可能であることが多いように思います。フラッシュは禁止されていますが。日本でも撮影が許可される場合もありますが、まだ少ないようです。スーラの絵の前で記念写真を撮っています。560f2c352fce338532d9f0e35c4cea8b

緑の多いルクセンブルグ市

ルクセンブルグ大公国

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