初めてのオーストラリアとニュージーランドへ行ってきました。日本と季節が逆なこと、広大な自然が拡がることなどを楽しみにしていました。もう一つ、ぜひ見たい思ったことは月の満ち欠けでした。つまり、見た目が日本と逆になることです。ご存知の方には大して面白みもないかもしれませんが。

日本人にとって三日月のイメージは夕方、西の空の低い位置に細い月があることでしょうか。それと月は南の方向を東から西へと移動します。つまり三日月は西の方向で南寄り、そして右下が細く輝く図を思い浮かべるのではないでしょうか。これは太陽の光を受けることから右下が輝くことになります。

月の出は日ごとに遅くなり、三日月が次第に大きくなり、日が沈んで南方向に半月が見えるようになります。上弦の月ですが、これは右手、西からの太陽の光を受けるためです。さらにその後、月は大きくなり日が沈むころに東の方向に真ん丸の満月が登ります。西の太陽の光を受けるためで、「菜の花や 月は東に 日は西に」の風景です。

その後、月の出は遅くなり欠けていきます。この欠ける時は太陽が回り込んで、結果、月は東の方から光を受ける、すなわち右手、西のほうから欠けていきます。朝のうち、南に月がぼんやりと残る時、朝の東からの太陽の光を受け、半月は左が輝き右が欠けています。そして新月へと一回りをします。

さて、南半球です。日本からは南の空に見える月ですが、その月の下を通って南半球へ移動します。そして振り返って、来た方向、北の方向を見ます。私がオーストラリア、ニュージーランドへ行ったのが満月の後でした。上の述べたように満月までは太陽からの光を西から受け、満月を過ぎると東から受けます。つまり今回は満月を過ぎ、東から太陽の光を受けるため、北を望む南半球では右の方向から光を受け、左の方向が欠けていました。

繰り返しになりますが、月を南に見るのか、反対に北に見るのか、そこへ太陽との位置関係を考えることになります。

日本では南向きは日当たりが良く、北向きは日当たりが悪い、と言いますが、南半球では北向きが日当たりが良いことになります。南半球は季節が反対になることは知られていますが、いろんなことがあるものです。cf3ac425dca523e688b025e4b06721a0

オペラハウス

シドニー、オーストラリア

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