温暖化と言われ久しくなっていますが、とにかく今年は暑かった。ニュースや天気予報の時間には最高気温のことや、それがどこで記録されたかを報道していました。30度代の後半は例年のことでしたが、体温を超すとか、40度になったとかの報道もありました。

農作物の収穫が例年になく障害が多かったとの報道がありましたが、我が家の小さな菜園でも異変が多々ありました。収穫が少ないものはいくつかありましたが、例年とは異なるもののひとつにインゲンがあり、育ったものの全く実がなりませんでした。まあ、その後、手入れをする時に、まだ青い茎を取ろうとすると、申し訳なさそうに細い実がいくつもなっていましたが。

先日、作家の浅田次郎さんだったか何かのエッセイで、子どもの頃のことを思い出していました。当時、気温が30度を超えるとアイスクリームを買っても良いと言われていたそうです。私も小学校の低学年の頃、テレビがないのでラジオのニュースで、今日は暑くなったということで、31度、だとか32度だとかになったとの放送を憶えています。そんな幼少時、エアコンはもちろん扇風機もなく、祖母が手でウチワをあおいで風を送ってくれて過ごしていた夏を懐かしく思い出します。

さて、暑い日というと思い出すのは、このコーナーで何度か触れた、45年前のパキスタンの首都の近く、カラコルム登山のための手続きなど10日ほど滞在したでしょうか、ラワルピンディでのことです。暑いということと、それに付随する空気の乾燥ということがありました。そのひとつに、宿泊ホテルに置いておいたピーナツが全く湿気りませんでした。日中、外を歩いていると頭がヒリヒリするような痛みがあります。ところがホテルのプールで泳いだ時のこと。水に濡れた体で木陰にいると、寒いくらいの感覚です。寒いからと、日なたへ出ると頭が痛いほどの暑さです。気温としては30度の後半だったと思います。香川県では体験できない乾燥した暑さでした。

このところ温暖化とも言われますが、これからは夏の暑さが怖いような感じがします。e019884b4978d079f38ddad95889f336

オークランド港のハーバーブリッジ

ニュージーランド

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