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検査室だより

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臨床検査技師について   (第4回) 

 

 当院検査室には現在9人の臨床検査技師が在籍しています。検査室に患者様が立ち入ることはなく、どちらかと言えばマイナーな裏方の仕事であるため、患者様に「臨床検査技師って何する人?」「どういう資格?」など聞かれるたびにあまり知られていないんだなと実感します。なので今回は少しだけ臨床検査技師について説明したいと思います。

 まず臨床検査技師になるには、高校卒業後、大学や短大、専門学校で臨床検査技師の養成課程を修了し、毎年2月に行われる国家試験に合格しなければなりません。この国家試験に合格した者には厚生労働大臣免許が与えられ、臨床検査技師として働くことができます。ちなみにここ数年の国家試験合格率は70~80%で、毎年約3000人の学生が合格しているそうです。

 臨床検査技師は病院やクリニックだけでなく、検査センターや保健所、健診センター(人間ドック)、大学研究室、研究所、製薬会社、医療機器メーカーなどでも活躍しています。

 病院での臨床検査技師の役割は、医師の指示に従って診療に必要な検査を行い、検査結果を医師に報告することです。

 臨床検査技師が行う検査は大きく分けて2つあります。

 1つは患者様から血液や尿、便、細胞組織などを採取して行う『検体検査』です。血液検査、生化学検査、免疫検査、輸血検査、一般検査、病理検査など様々な種類の検査がありますが、当院では一部の検体検査を外部検査施設に委託しています。

 もう1つは心電図検査、超音波検査、呼吸機能検査など患者様の身体を直接調べる『生理学的検査』です。よく間違われるのですが、レントゲン検査やCT検査は臨床検査技師が行うことはできません。これら放射線を取り扱う検査は放射線技師が行います。

 医師の診断に重要な影響を与えるミスの許されない仕事であるため、責任を持って正確なデータを迅速に医師に提供できるように日々努めています。

 

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