世界の有名な美術品、美術館の出会いはいつでもできるのでしょうか。

高校生の頃、故郷の岡山でツタンカーメン展を見ました。詳細な情報も知らず、ただエジプトの古代の王様くらいのイメージでした。黄金の生き々きした表情。その後、エジプト、カイロの美術館に行った時、このツタンカーメン像はなく、貸し出しでどこかの街に行っているとのことでした。

モナリザは東京で見ました。絵の前には列ができ、係員が、止まらないように、と繰り返し案内をしていました。後年フランスには4回、入国しましたが、そのうち最長滞在時間はパリの20時間もなく、ルーブル美術館を遠くから眺めるだけで、モナリザとは会えずじまいでした。

デンマークのコペンハーゲン。市内観光の乗り降り自由のバスで、人魚姫を見ようとしたところ、上海万国博への貸し出しにて不在でした。

ベルギーのブリュッセル、シュルレアリスムのマグリット美術館。私は学生の時にマグリットを何の予備知識もなく展覧会で見て、今までの絵画との違いに衝撃を受けました。有名な絵は展示されていませんでしたが、その代わり、日本で開催した時の日本語のポスターが掲示してあったのが驚きでした。

イタリア、フィレンツェのウフィツィ美術館は入館者が多いということで、またオランダ、アムステルダムのゴッホ美術館は前もってネット予約が必要と断られ、いずれも入館ができませんでした。

コロナ禍前年、エルミタージュ美術館のロシア、サンクトペテルブルクへ。入場予定の前日、美術館は入場券購入の観光客の長蛇の列ができていて、ガイドブックではチケットは早めの手配を勧めていました。そこで美術館の前の宿泊ホテルのコンシェルジュで尋ねると、即答で入手可能との言葉が。クレジットカードが使え、少し高めの値段でしたが夫婦二人分を購入し、領収書ももらえました。当日は長い列を無視してすぐに入場。その後にモスクワへ。クレムリン宮殿にも入場券売り場にすごい長い列。クレムリンの向かいの宿泊ホテルのコンシェルジュで尋ねると、夫婦のチケットは手配可能と。ただ現金のルーブルで、しかも領収書もなく、次の朝のここに来いとのこと。その時間に行くと従業員ではない女性が来て、我々を長い列のできているチケット売り場の横へ案内してくれます。しばし待つと、普通の主婦といった風情の女性が来て、チケットの入った封筒を渡してくれます。そして、たった数人の待つ、別の門から入れてくれました。中には博物館、教会があります。また、大統領府の屋根には大統領旗があり、大統領が滞在とのことでした。

しかしコロナが収まって、また自由に旅行ができるようになったとしてもロシアへは行けそうにありません。

テイデ山(3718m)93446cfaed4ea68151fc08d4c527aea2  アフリカ大陸の北西、モロッコ沖の大西洋上のテネリフェ島、カナリヤ諸島(スペイン領)

富士山(3776m)より少し低い火山です。海岸からバスとロープウェイで山頂近くまで行けます。歩くと息切れがします。ちなみにカナリア諸島の語源は「犬の島」で、そこにいた鳥をカナリアと命名したそうです。

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