堀江謙一さんが83歳という世界最高齢でヨットによる単独無寄港太平洋横断を達成されました。誠におめでとうございます。

堀江さんが初めて世界初単独無寄港太平洋横断を果たしたのは私が中学1年生の頃でした。その時のニュースに驚いたのを鮮明に記憶しています。すごい大冒険というイメージでした。その後、地球を西回りによる世界一周や、縦回り世界一周、さらに波浪推進装置によるハワイから日本への横断など、多くの冒険を成功させました。今回は最初のコースの逆のコースでした。歳を重ね、80歳を超えるまでも衰えぬ挑戦心、ご本人の努力に驚くばかりです。

高齢者の活躍としては、近年、三浦雄一郎さんがエベレストへ三度、登頂されました。最初が60歳代で、最後が80歳だったと記憶しています。これもご本人の体力作りも並々ならぬ努力で克服されことと思います。また山での活躍と言えば高齢者ではありませんでしたが、植村直己さんがいます。植村さんは世界初の五大陸最高峰登頂者で、北極点到達など単独行の冒険家でしたが、残念ながら冬期、アラスカのマッキンレー(現在はデナリ)に登頂したものの下山中に行方不明となりました。無事に下山していたなら、その後はどのような活躍をされたかを思うと残念でなりません。

堀江さんのヨットの写真といえば、このコーナーの第39回でお話しました、以前の挑戦の時の日本にもうすぐ到着という場面でのものが心に残っています。写真家の篠山紀信さんが撮影したもので、縦長の写真いっぱいの青い波を背景に、下の中央にぽつんと白いヨットが写っているものです。静かな画面であるにもかかわらず堀江さんの航海を象徴的に伝える、強烈な思い出があります

堀江さんは初めての太平洋横断時はパスポートがない「密出国」でしたが、到着したサンフランシスコ市長の計らいで罪にも問われず、結局は名誉市民の称号も授与されました。私はアメリカに行った時、サンフランシスコで乗換えの国内便まで多少時間があり、タクシーでゴールデンゲートを望むフィッシャーマンズワーフに行き、堀江さんのヨットが展示してある博物館を訪ねたことがあります。間近でみるマーメード号は小さく作りも質素に感じ、このヨットで太平洋を横断したのかと感激しました。今回のヨット、マーメードIII号はもっといい素材で作られているのでしょう。

アドリア海に面し、わずか数kmしか4e9eab12d1cc875cc34b533be6d031b2海岸がない。

そこの街、ネウム。対岸はイタリア。

ボスニアヘルツェゴビナ

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