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放射線科画像診断センター長の独り言    佐藤 功

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タバコを公の場で吸っても良かった頃   No.31(2021年7月) 

  

今や改正健康増進法が施行され、喫煙場所が制限されるようになってきました。

公の場、人が大勢集まる場所での喫煙と言えば、子どもの頃に映画に連れて行ってもらった時に、館内が暗くなり上映が始まるとスクリーンを背景に煙が上がっていたのを覚えています。上映前のアナウンスで、上映中のタバコはご遠慮ください、との案内がありましたが、しかし喫煙したからと言って係の方からの注意はありませんでした。

このような環境はずっと続いていました。私が新設の香川医科大学附属病院の開院に合わせて赴任してからもあまり変わっていなかったように思います。市内で開催される医学関係の研究会、講演会でも同様でした。当時のプレゼンテーションはパソコンではなく、35mmフィルムに画像や文字を表示するアナログのスライドでした。投影機の光量が少なく、したがって部屋を暗くする必要がありました。プレゼンテーションと同時にスクリーンに煙の影も映ってしまう環境がありました。

人が大勢集まる機会としては結婚式の時の披露宴があります。当然、会場内では喫煙は制限されていませんでした。ある時に私の座るテーブルには何人かの喫煙者いましたが、そのテーブルに持病として喘息をお持ちの方が含まれていて、喫煙者のお一人が、今日は喘息で大変な方がいらっしゃるので、このテーブルは禁煙にしよう、と提案されました。また別の披露宴に出席した折、同じテーブルでタバコを吸われると、私は大変つらい思いをすることから、あらかじめ新婦のタバコを吸わない同級生のテーブルに入れていただいたこともありました。若い振袖の女性のテーブルでおじさんは私一人、大変に華やいだ気分でした。しかし同じ部屋であればどこかでタバコを吸えば、煙の成分は次第に部屋全体に及んでくるので、今では同じ部屋での分煙は意味がないとされます。

その頃、高松市関連の施設で、高松へ観光客や種々の会議、集会などを誘致するための推進会議が開催され、医療関係の一人として出席をすることになりました。参加者のテーブルは大きく四角型かつ、二重に配置され全員が向き合う形式です。驚いたのは参加者全員の前に置かれた灰皿でした。会の冒頭、司会者が会の開会を宣言して、まず主催者の挨拶を紹介した時に私が挙手をして発言しました。「この会議中は禁煙にしてもらいたい。人を誘致する集会やイベント時に禁煙の環境が、誘致の条件に有利になることはこの後、申し上げたい」と言うと、何人かの参加者が拍手をしてくださいました。しかし会議が終了と同時にタバコを吸う人は吸い始めたので、昼食がありましたが私はそのまま退出しました。

受動喫煙の害が今ほど世間で話題になることが少なかった時代の終わり頃だったのでしょう。

6b8cf1746eee5277679d704fcb66d326運河と街並みが美しいコペンハーゲン

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